おかひろブログ

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岡本太郎『自分の中に毒を持て』を読んで

岡本太郎と言えば大阪万博にて、太陽の塔を製作し、「芸術は爆発だ」のセリフで有名しか
イメージになかったのですが、本のタイトル『自分の中に毒を持て』に興味をそそられたので、読んでみました。


本書に書かれている言葉を紹介します。

 

・自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は容易で、甘えがある。ほんとうに生きていくためには自分自身と闘わなければだめだ。


・『いまはまだ駄目だけれど、いずれ』と絶対に言わないこと。
”いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任をもってないからだ。いきるというのは瞬間瞬間に情熱をほとばしらせ、現在に充実することだ。


・自信なんてものは、どうでもいいじゃないか。そんなもので行動したら、ロクなことはないと思う。
ただ僕はありのままの自分を貫くしかないと覚悟を決めている。それは己自身をこそ最大の敵として、容赦なく闘いつづけることなんだ。


・才能なんてないほうがいい。才能なんて勝手にしやがれだ。才能のある者だけがこの世でえらいんじゃない。
才能のあるなしにかかわらず、自分として純粋に生きることが、人間の本当の生き方だ。頭がいいとか、体がいいとか、また才能があるなんてことは逆に生きていく上で、マイナスを背負うことだと思った方がいいくらいだ。


「芸術は爆発だ」の説明も書かれている。

 

・ぼくが芸術というのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそ芸術なのだということを強調したい。

 

・一般に「爆発」というと、ドカンと大きな音が響いて、物が飛び散り、周囲を破壊して、人々を血みどろにさせたり、イメージは不吉でおどろおどろしい。
が私の言う「爆発」はまったく違う。音もしない。物も飛び散らない。
全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちの本当のあり方だ。

 

 

感想
読んでみると面白く、岡本太郎に興味がなくても読み応えがありました。
自己啓発本ではなく、岡本太郎の人生哲学を感じる事ができた本で、自分の生き方を考えさせられました。
人生に迷っている人は読んで下さい。きっと、一歩踏み出す力がもらえるはずです。
また、岡本太郎の恋愛観についても書かれているので興味ある方も読んでみて下さい。