筋トレを行うことで分泌される脳内麻薬とは
筋トレをした後やランニングをした後ってなんだか気分が高揚していませんか?
実は、これには科学的な理由があります。
その科学的な理由が筋トレやランニングをすることで脳内にあるホルモンが分泌されているからです。
筋トレやランニングを行うことで分泌される脳内ホルモンとは
筋トレを行うことで脳内では「ドーパミン」「エンドルフィン」「ノルアドレナリン」などのホルモンが分泌されており、これらのホルモンによって気分が高揚するのです。
また、これらのホルモンを「脳内麻薬」と言われています。
「ドーパミン」「ノルアドレナリン」は一度は耳にしたことがあるのですが、「エンドルフィン」は聞きなれない言葉なのでまとめてみました。
エンドルフィンとは
エンドルフィンにはアルファ(α)・ベータ(β)・ガンマ(γ)の3つがあり、β-エンドルフィンはその中でも苦痛を取り除くときに最も多く分泌されます。
モルヒネと同じような作用をする物質で、モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用があります。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-051.html
ランナーズハイをご存知でしょうか?
ランナーズハイとは、マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用のことなのですが、これもエンドルフィンの分泌によるものだと言われています。
エンドルフィンの効果
①モルヒネの6.5倍の鎮痛作用がある 。
②脳を活性化させる。
③免疫細胞の防御反応を強化する。
④精神的ストレスを解消する。
などの効果を得ることができます。
エンドルフィンが分泌されている時とは
「気持ちがいい!」と幸福感を感じている時に分泌されます。
ランナーズハイのような「苦しい!限界!」と感じた時に鎮痛剤の作用としても分泌されます。
・ジョギング、筋トレなどの運動
・セックス
・瞑想
・出産時
・死ぬ直前
・40°以上のお風呂に浸かる
などです。
「40°以上のお風呂に浸かる」は、気持ちが良いから分泌されているのだと思われますが、そうではなく熱いお湯に浸かると危険を感じてエンドルフィンが分泌されるのです。
「死ぬ直前」については、臨終の際、脳から大量のβーエンドルフィンが出るため、あらゆる苦痛や苦しみから解放されるのではないかという考えがあるそうです。
まとめ
エンドルフィンを分泌することで、脳を活性化させたり、ストレスを解消することにもつながります。このような事を知っておけば、運動や筋トレも継続するのではないでしょうか。
仕事で疲れている、ストレスを感じている時こそ、運動をしてポジティブな気持ちになりましょう。